「悪いね、結衣さん。アイツには僕からちゃんと話しておくから」


「…私もあの人も実験やりたくないのに…やる必要ないんじゃないですか?」



ガイがなぜこんな事こだわるのかわからない。


私の質問にガイは小さなため息をついた。



「タクと僕は幼なじみなんだ。…アイツ、笑わなかっただろう?気づいたかい?」


「…はい。なんか、ちょっと怖かったです」


「本当のアイツは良く笑うヤツで、明るい性格だった。だが、一年以上前にあるコトが起きて…それ以来、笑わなくなった」