サラサラしたロングヘアの美月が目を輝かせながら、
一枚の紙を私に差し出した。


「ほら、これに書いて。このポストに入れるんだって」



“恋愛クラブ・入部届”



美月は早速、
廊下に用意された長机で用紙に記入し始めた。



……一体なんなのよ、
恋愛クラブって……


得体の知れないクラブに、
入るつもりなんかなかったけど、


美月が入ったら放課後、私一人になるかもしれない……