「彼女は、1年の吉田結衣。恋クラの新入部員だ」


「恋クラ…まだやってたのか」


「で、次の実験は彼女とタクにやってもらう」


「は?なに言ってんだよ。俺がやるわけないだろ」


「やるんだ、タク。部長命令だ」


「悪いけど俺、このクラブに入った覚えねぇし。つまんねー話すんなら帰るぞ」



藤沢タクは荷物を持って、早足で出て行ってしまった。



「タク!!」


呼び止めるガイの声がむなしく廊下に響いた。


藤沢タクの冷たい声に呆然する私。


なんであの人はあんなに冷たい声をするのだろう。