「3年B組、藤沢タク」




「うそ!」
「キャーッ!!」
「なぜタク様が!!」
「嫌ー!」



ガイがその名前を発表した途端、ほとんどの女子が悲鳴をあげた。


あまりの勢いに思わず後ずさりした。


「ねぇ美月!藤沢タクって?何者?」


「し、知らない!なにこの騒ぎ」


中には泣き出す女子もいた。
顔を赤くして怒ってる人もいる。


みんな、私を睨みつけてる。


「なんであの子なの!」
「一年だなんて、許せない!」


一瞬にして会場の雰囲気が変わってしまった。