恋愛クラブ

「知ってる人もいると思うが、この恋愛クラブの実験は通常ひとつのテーマで2週間行う」



ガイはまた、みんなをゆっくりと見渡した。
会場は一瞬で静かになった。



「今回クラブ設立以来、初めてではあるが、同じ時期にもうひとつのテーマで実験を始めようと思う」



ザワザワとざわめく会場。


…もうひとつ?



「つまり、いま発表した“三角関係”とは別の実験が明日からスタートすると言うことだ!」


ガイの言葉には力がこもっている。



「ガイ様!新たな対象者が選ばれると言うことですか?」


ステージ近くにいた女子部員が勢いよく手を挙げた。


ガイはその子に優しく微笑みかけ、


「そうだよ」


と答えた。



「キャーッ!!」
一気にわき上がる歓声。


「ガイ様!私を選んでください」
「オレもやりたい!」


男子も女子も口々に叫んだ。