「君達にやってもらうのは、いわゆる“疑似恋愛”と言うやつだ。

あるテーマにそって、決められた男女が恋愛をする。

相手が好きじゃなくても、そのつもりで役になりきってほしい。

そして、その間の感情や気持ちの変化をクラブへ報告。

それが選ばれた者の役目だ」



綺麗なブルーの瞳が目の前で止まった。


美月は小さな声でキャーッと叫んでる。



「もし、実験中に相手の事を好きになってしまったら、

それは仕方がないこと。止めはしない。

だが、決して感情的にならないこと。

正しい結果が得られないと困るからね」