――扉を開けると黒いカーテンと紅の絨毯が私を待っていた。



いつものアロマの香りと、金髪に青い瞳で微笑む例の人。



「やぁ、結衣さん。待っていたよ」



私はまた、部長新堂ガイに呼び出されていた。



「タクと結衣さんと、僕とマリア。これで揃った」



ガイはゆっくりと私達に視線を移した。



相変わらず凛として素敵なマリア先輩。



眠そうにあくびをするタク。



ガイはキラキラとオーラを振りまきながら私にウインクした。



「……」



ちょっと鳥肌立っちゃったんだけど…