恋愛クラブ

「にーちゃんパス!」
「ほら!ねーちゃんもこっち!」


ケンちゃんや他の子達に呼ばれて私までサッカーに参加することになった。


…なんで藤沢タクが子供にまぎれてボール追いかけてるのよ。


進んで奪いに行ってるし…


この状態、全く理解できない!



今まで見たことのないような楽しそうな藤沢タクの笑顔。


…藤沢タクってこんな表情するんだ。



「おい!吉田!」


「ふぇっ?」


ボーっと眺めてると藤沢タクに名前を呼ばれた。


「行け!シュート」


「ぇえっ?!」


藤沢タクからの勢いのよいパスが私に届いた。