「突然言うから驚いただけ!…何か理由があるんでしょ?」


「理由って…別にそうじゃないけど…」


「けど?」


「ある人の事を考えると胸がキュッとなったり、恥ずかしくて目を合わせられなかったり…、自分が幼く見えたり…」



なんでここまで言っちゃってるんだろうと思ったけど、
自分でも止められなかった。



「上手く話せないのが嫌で…でも考えすぎると、もっと話せなくなって…どうすればいいかわかんないよ」



美月が黙って聞いてくれてるから、モヤモヤしていたものを全部吐き出した。