恋愛クラブ

ドアから一番遠い部屋の奥には、

大きな高そうな机が置かれていて、

真正面にひとりの人が座っていた。



「ようこそ、恋愛クラブへ」



ドキドキしながら部室をキョロキョロ見ていたみんなの視線が、


一気にその人に注がれた。



金髪に近い茶髪に
パーマのようなウェーブのかかった髪が、


絶妙なバランスでサイドに流れている。


瞳は澄んだブルーで肌は白い。


いかにも“王子様”って感じの風貌。



「僕が部長の新堂ガイです」


ニコッと微笑んだ新堂ガイの白い歯が、


とてつもなくまぶしかった。