―…ドンッ
「いってぇ…」
思い切り尻もちをついた。
地面が柔らかい土だったからまだマシだったけど。
「おい、大丈夫かよ」
俺の胸の辺りに顔をうずめていた吉田結衣がゆっくりと起き上がった。
「…ひゃっ!!ご、ごめんなさい!」
ひゃ?…ってなんで悲鳴なんだよ。落ちてきたのはお前だろ!
慌てて立ち上がった吉田結衣の顔は真っ赤になっていた。
「ケガしてねーか?」
「だ、大丈夫ですっ!あ、ありがとうございました!!」
目も合わさずに、ペコッと頭を下げてダッシュで逃げてく後ろ姿。
吉田結衣って、
…やっぱり変なヤツ。

