恋愛クラブ

その時、部室のドアが勢いよく開いて、


中からメガネをかけた綺麗なお姉さんが出てきた。


「1年生、入って!」


お姉さんはキリっとした仕草で私たち1年生を中に入れた。


「なんか怖そうな人だね」


隣の美月が小声でつぶやいた。



みんなに続いて一番最後に部室に入った私と美月。


その部屋は他の教室と同じ作りなのに、


明らかに違う雰囲気をかもし出している。


窓には黒いカーテンがかかっていて、昼間なのに全て閉められている。


木の板のはずの床には、
紅色のじゅうたんが敷き詰められている。