「コラ!何時だと思ってるの!遅刻するわよ!」



お母さんのガミガミ声。
いつの間にか体に掛けられていた布団が、一気にはがされた。



「何言ってるのお母さん…遅刻って…」



「あなた晩御飯も食べずに寝てたのよ!もう朝よ、朝!」



…朝?
お母さんの声が頭に響いた。



「ウソッ!!何時!?」



ガバッと勢いよく起き上がって時計を見ると、AM7時50分を表示していた。



「ウソでしょ!ヤバい!!遅刻しちゃう!なんで起こしてくれなかったのよ!」



「何度も起こしたわよ、でもちっとも起きなかったわよ!」