学校から家に帰るまでにこんなに疲れたのなんて初めて。


どうしたら藤沢タクとうまく話せるんだろう。


毎日こんなに疲れたらたまんない!


部屋に入るとそのままベッドに倒れ込んだ。


いつもお母さんに「制服のまま横になっちゃだめ!」と言われてるけど、今日は無理。



ポケットから携帯を取り出すとメール受信。


「美月からだ」


“タク様との下校どうだった?”と、ハートマークが連打されてる。


「…疲れただけだっつーの」


“疲れた”と一言だけ返信した。


そして、そのまま目を閉じた…――。