恋愛クラブ

「あそこが俺んち」



藤沢タクが指差した先には、
高層マンション。


ここら辺では一番高い建物だから、学校からもよく見える。



…って言うか、あそこ!?



「あのマンションに住んでるんですか?!」


「あぁ」


「私の家はマンションのすぐ近くです…」


「……マジ?」


「マジ…です」



めずらしく驚いた様子の藤沢タク。


私だって驚いた。
だって本当に家のそば!
そのマンションまでは歩いても数分もかからない距離だもん!