「あの…えっと…」


戸惑っていると、藤沢タクがスッと動いて私の右側を歩き出した。


真横に並ぶと余計に緊張する。恥ずかしくて顔が熱くなるのがわかった。



「……」
「……」


長い沈黙。


「……」
「……」



「あのぉ…」


耐えられなくてなんでもいいから藤沢タクに質問でもしてみようと思った。


「えっと…」


…考えてもなかなか出てこない。


「……」


「無理に喋んなくていいから」


こちらを見ずにサラリと言った藤沢タク。


…なんか、軽く拒否された気分…