学級委員 藤崎芽依




「えっ・・・」
私は思わず立ちすくんでしまうのだった


いや、おかしいぞ・・・
私は昨日の入学式は高熱がでて
休んでいた。
もう私抜きで委員決めなどしたのか…
って、問題はそこじゃなくて!
私がどうして学級委員なの!
多分決まらなくて私にしたんだろうけど
おかしくない?
いや、おかしくもないか…
だって私は休んでいたのだ。

そう、しょうがないことなのよ…
って、納得できるかー!

もう、先生はどこよ!
どうしてああなったのか教えて
貰おうじゃあないの… ドンッ!

藤崎芽依 「いった…すっすみません」

? 「いや、こちらこそ
すみません。って藤崎
じゃないか。」

えっ!知り合い、と顔を上げてみると、
先生ではないか。
しかも私の一年1組の担任の!
さぁて、どこから聴こうかなぁ。
学級委員について聞こうとすると、
先に先生が口を開いた。

先生 「藤崎、入学式早々災難だったな、
そういえば藤崎が休んでいる間、
委員、係り決めがあったんだが
学級委員よろしくな!」

「はい!頑張ります!」って言うのが、
いつもの私。しかし!学級委員は…
いきなり断ることもできないので、
私は理由を聞いてみることにした。

藤崎芽依 「あの、どうして私なんですか
他の子はやりたがらなかった
のですか?」
先生「いや、委員会は決めるのを
一年生が希望をとって決める
ことはできないんだな。」

藤崎 「それって、どういうことで
しょうか?」

先生 「委員は生徒の出身の小学校の
先生が決めるんだよ。
そこで藤崎は好評でな、
満場一致で学級委員に推薦
されたんだ。」

私は少し考えてこう言った
藤崎芽依 「そうなんですか。
分かりました。教えて頂き
ありがとうございます。
失礼しました。」

私はそう頭を下げて先生を後にしたの
だった…
私だってやりたくない。でも、そんなに
私を推薦するのだったら見せてやろう
じゃないか。私の凄さを。

裏表な学級委員

そんな名前を心に刻みつけながら私は
怒り半分、嬉しさ半分で少し複雑な心境
だった。でも、少し、これからの事に
ワクワクしている私なのであった。