彼の病気が発覚したのは、彼が亡くなる三ヶ月前だった。





彼はいつものように、身を粉にして働いていた。


デビューが決まってからというもの、彼は全国を飛び回っていた。

各地で路上ライブをして、もうすぐデビューするということを告知するのだ。


私は、彼のライブをこんなに間近で見られるのは最後になるのかもしれないと思い、出来るだけ彼のライブについていった。



しかし、ちょうどその日は平日で、私は仕事だったので、行くことはできなかった。

兵庫の三宮公演だった。


後から彼のスタッフに聞くところによると、どうやらその日は初めから声の出方が悪かったらしい。

体調も悪そうだったということだ。





彼はそのライブ中に倒れた。


曲がサビに入る直前で、大きくギターを鳴らすために右手を大きく振りかぶった瞬間に、膝から崩れたらしい。



私は連絡を受けてすぐ、彼が運び込まれた病院に直行した。



そこで、まさか自分たちに降り掛かるなんて思いもしなかった残酷な宣告を受けた。








「三ヶ月しか生きられないんですか・・・・・・?」