For You 〜 天使だった君に 最高のお返しを

『忙しい合間を縫って、たくさん助けてくれたよな。


俺が歌詞書くのに煮詰まったりしたら、優梨花はいつも一緒に考えてくれた。

それで俺のイメージを伝えたら、すぐにそのイメージを端的に一言で表すんだ。

あれにはびっくりしたよ。

きっと歌詞書くのは俺より優梨花の方が向いてるな』


そんなこと……


きっとあなたは気づいていなかったんだね。

自分の言葉の力を。


歌詞という限られた文字数の中でしか表せないから私が言い換えただけなんだ。

あなたの伝えてくれるイメージはいつもすごい力を持っていたの。


でも、あなたがそう言ってくれるなら、そう思ってくれていたなら、私あなたの役に少しは立てていたんだね。

とっても嬉しい。


『俺の歌を一番に聴くのも、出会ってからは絶対に優梨花だった。

いつも真剣な顔で、でも楽しい歌は楽しく聴いてくれて、悲しい歌は泣きそうな顔で聴いてくれるんだ。


本当にありがとう。

これからももう少しお世話になります』


そう言ったのはいつだったのだろう?

それから私は少しでも役に立てたのだろうか。