運動だって出来るし、勉強だって日本史以外は出来るし、何と言っても容姿が良い。 このクラスの席は、生徒達が自分で決めて良いのだけれど、窓側の一番後ろの席は彼の指定席となっている。 差し込んできた太陽の光が、色素の薄い彼の姿をさらに薄くする。 薄い茶色の髪がきらきらと輝いて、ただでさえ白い肌がさらに白く見える。 どこか彼を神秘的なそれに、私は自然とそちらに目を向けてしまう。