曖昧な、人気者



自分でも暑苦しいと思うマスクを外し、実は度が入っていない眼鏡も外す。


それをすれば後は特にすることがないから、窓の外を何となく眺める。



そこでまたふと浮かんでくる「彼」の様子。


気づけばいつだって彼のことが頭に浮かぶ自分に苦笑しながら、それでも考える。