伝達は脳科学の道で天才だと言われている彼女、送葉を事故で失った。悲しみに溺れる伝達は送葉が自分の中で変わっていってしまう事を恐れ、悲しみからの決別を決めるが、悲しみ、未練から抜け出すことができない。

 そんな時、送葉を名乗る者から手紙が届く。

 悪ふざけだと思いながらも友達、綾香に相談して手紙の返事を書いた伝達だったが、手紙の送り主は送葉と記憶を共有した送葉(仮)と名乗る女子高生だった。

 送葉(仮)は送葉と出会う前、送葉とお互いに足りていないものを共有しあった中であり、記憶、精神など肉体以外は送葉そのものである。

 信じられるはずがない事実に伝達は混乱するが、送葉(仮)が送葉本人だという証拠、記憶の絵を見ることで彼女を送葉だと認めるが、運命を確認するため、お互いの記憶を消去する。

 そして、伝達のいる大学に入学してきた送葉と伝達は再び運命で結ばれる。

 結ばれた伝達と送葉は次の実験、運命を変える実験を企てる。