「とれた。」





その男性は驚くほど艶やかでセクシーな声でぽつり、呟いた。



その男性が手にしていたのは、さっきまであたしの肩にいた毛虫。




この人、あたしのことを
たすけてくれた…?

その事実が信じられなくてしばらくぼんやりその男性の顔を鑑賞していた。