初恋は甘く、苦く。

「せ、先輩、私なにかしちゃったですか?」

返事が帰ってくる気配は皆無だ。

ただ、ひたすら先輩は歩みを止めずに
長い廊下を進んでいく。私の腕を引きながら。


「お前さ、」

やっと、先輩が話してくれた!

「はい!なんでしょう!」



「もう、弁当作んなくていい。」
頭をガンッと殴られたような衝撃が走る。


あぁ、初めて思ってしまった。
「やめたい、恋」