わかってる、わかってるのに
うまくいかない恋に戸惑っているんだ。

その瞬間ーーー

「っ....!」
ドサッ

先輩が倒れた。

対戦相手が先輩を後ろから突き飛ばした。
相手側の完全なファールだった。

喉がヒュッとなる。
先輩、怪我したらどうしよう
腰が弱いはずなのに、、、

居ても立っても居られず、思わず先輩に駆け寄ろうとした。

「せんぱっ「大丈夫?!」

私の声がかき消されるくらいのさらに
大きな声で駆け寄ったのは、はるか先輩だった

そうだった。今そばにいるべきは
私じゃない、はるか先輩だ。