ピピーーーッッ

体育館にキュッキュッとシューズと
地面の擦りあった音が響く。

ホイッスルの音なんか聞こえないくらい
体育館は声援で響き渡っている。

キャーーーー!!!!

「横須賀先輩、また点決めてた!!」
「やばっっ!カッコ良すぎる、、本当に心臓持たないって、、、」

中でも人一倍応援されていたのは、
相変わらず先輩だった。

先輩はいつも気怠げそうで、
スポーツなんか興味もなさそうなのに、

バスケをやっている時だけは
本当に心から笑っていて、

バスケ、好きなんだなぁ...