「入学式早々、なんなのぉ」 もはや半泣きにまで達したあたし。 肩にいる毛虫もまだあたしから離れてはくれない。 周りの人たちも、あたしのこと見てはいるが誰も助けようとする仕草すらしない。 そりゃ、そーだよね。 虫に自ら触りに行くひとなんていないし、 ましてや全く知らない人を助けようなんて思わない。 はぁ、最悪だ。