横須賀先輩のこと、あたしはしっかり見てるのに。
いつも横須賀先輩は、はるか先輩だけを見てた。
あたしの、視線にも気づかないで。
あれから、何度も何度も横須賀先輩以外の人をすきになろうと、努力した。
どうやったら、忘れられるか、お弁当作りをやめたときもあった。
でもその時、センパイはなんで持ってこないんだって言いながらあたしの教室までに押し掛けてきた。
嬉しかった。あたしなしで生きていけなくなっているようで、
もう、今までのことがどうでもよくなって、あたしはあたしで先輩を好きなままでいようと決めた。
改めて、よろしくね、恋。