みんな、愛し方を忘れてる。



「何、言ってるの・・・?結婚、してるでしょう?」
「ああ、してる。四ヶ月前、冬穂を振って結婚した」
「・・・そう、だよ。それなのに、何なの、今更」

信じられない。ありえない。

私はつい流れそうになる涙をぐっと堪えて、圭汰を見つめた。

泣きそうなのは、悔しいからかムカつくからか、それとも、嬉しいからか。
圭汰はそんな私を悲しそうに見つめ、語り出す。


「ずっと、悩んでた。冬穂と別れて正解だったのかって。結婚すべきだったのかって。あの頃は、適当に生きてた。一人を愛することに飽きたから二股して、それにも飽きたから、なんとなくノリで結婚した」
「・・・なに、それ。」

いきなり告げられた内容に、混沌とした感情が喉に詰まって、上手く息が出来ない。

「・・・最低。そのせいで、私も、きっと奥さんも・・・!振り回されるこっちの気持ちも、考えてよ」

やっと出た感情は、私の絶望的な気持ちで、堪えていた涙も、それと同時に溢れ出た。