みんな、愛し方を忘れてる。



一体、いつから圭汰は、ここにいたのだろうか。

それが気になって問うと、圭汰は私の顔を不思議そうに見やった。

「さっきの話?冬穂の、意味深な独り言は聞いてたけど?」

圭汰の返答を聞き、灯がいた時には、まだ圭汰が来ていなかったことを察する。

それなら、まだ良かった。

恥ずかしい独り言を聞かれていたのは嫌だけど、灯といるところを見られていないだけ、まだましだ。
やはりまだ、圭汰には見られたくないから。

「そう・・・」
「あっ、でも、ここに来る途中に、深沢を見かけたな。向こうは気づいてなかったけど。二人で話してたのか」
「・・・まあ、はい」

けれど、灯と一緒にいたことは気づかれてしまったようだ。