みんな、愛し方を忘れてる。



しかし何度瞬きをした所で、彼が消えることはなく、幻でも夢でもないことを痛感した。

圭汰が、目の前にいる。
それは、現実。

「・・・なんで」

就寝後だから当たり前かもしれないが、Tシャツに下はスウェットというラフな格好の彼は、ゆっくり私に近寄る。

「俺も、星が見たくなって」

そして私の隣に来ると、綺麗だな、と星を眺めながら、手すりに腕を乗せた。

本当に、それだけだろうか。

生徒とは違って、教師なら自分のコテージのベランダから星を眺めていても、怒られはしないだろうに。

私は疑うようにじっと圭汰を見つめたが、彼の表情は一向に崩れず、ただ星を眺めているだけだった。

だから、私はそれ以上訊くことを止めた。
すると浮かんできたのは、また別の疑問。

「もしかして、さっきの話、聞いてました?」