何故そんなことをするのか、と苛立つ部分もあるけれど、それを言うべきかは迷ってしまう。
「うーん・・・そんな酷くはないし、大丈夫だよ」
「けど、されるにはされてるんだろ?・・・やっぱ、一発締めなきゃいけないな」
「ちょっと!女の子に乱暴しちゃ駄目だよ!」
「分かってるって。冗談だよ」
「冗談でも言わないで!」
私が少し怒ると、灯はシュンと背を丸めながら、ごめん、と謝った。
「・・でも、気持ちはありがとうね。何とか、上手くやるよ。林間学校の間だけの付き合いだろうし」
私に怒られて凹んでいる灯に、微笑みかける。
「うん。・・・でもやっぱ、心配」
そう口を尖らせた灯は、やっぱり優しいなと思い、私はくすっと笑った。
そして、再び、ありがとうと言おうとした時、
「だから、約束」
真剣な顔をした灯が、こちらを見た。


