みんな、愛し方を忘れてる。



「河合と、どう?」
「望未ちゃんと?」

うん、と頷く灯。

私はうーん・・・と、曖昧に濁しながら、苦笑する。

「今日だって、ルーもらうくらい一人で行けばいいのに、わざわざ冬穂について行かせてさ」

余程嫌いなのだろう。
さっきとは打って変わって、灯は不快そうな顔で手すりを掴む両手を伸ばし、夜空を見上げた。

私はそんな灯を宥めながら、

「でも、女子ってみんなそうだよ?」

と、返す。

「それだけじゃないだろ。あいつ、連れて行ったくせに自分はさっさと帰って来てさ、結局冬穂に行かせたじゃん」

ありえない、と灯は眉を顰めた。

「まあ、そうなんだけどね」