「冬穂、聞いて。俺は・・・」 「本当に、離して。お願い」 圭汰は納得していなさそうだったが、私が本気で嫌がっていることを察したのか、そっと私の手首を離した。 「・・・・。」 圭汰が手を離すと、私はさっさとその場を立ち去る。 圭汰は私に、ごめんと謝るつもりだったのだろうか。 夏祭りの時言いかけていた言葉は、何だったのだろうか。 その話の続きを今、言おうとしていたのだろうか。 圭汰のことを、また考えてしまった。 そしてまた、悲しくなった。 「うっわ、めっちゃ綺麗」