みんな、愛し方を忘れてる。



ーー担任として。

その言葉で、私との間に線を引く。

それに何か口を挟むつもりはないのだけれど、何だか寂しい。

それでもやはり、私は生徒なのだ。
昔とは違う、生徒という立場にいるのだ。

「・・・はい、ありがとうございます」

だから、言わなくちゃいけなかった。
生徒として、ありがとうございます、と。


「にしても、お前、どこ行くつもりなんだ?」
「教員用コテージです」
「何しに?・・・あっ、そういえば、何でかカレーのルーが一つ余ってて、どこかの班が入っていないかもって思ったんだけど・・・もしかして、冬穂の所?」

圭汰は手元のレジ袋を見やりながら、そう問うた。