「先生の仕事、増えちゃいますもんね」
「いや、そうじゃなくて。お前が、辛いだろ?」
意外な圭汰の言葉に、私は面食らう。
教師だったら、担任だったら当たり前のことなのに、心配してくれていることが嬉しく感じてしまうのは、きっと、この未練がましい気持ちのせい。
だから、心が揺れる。
決意が崩れそうになる。気持ちが苦しくなる。
「・・・・。」
素直に、ありがとうございます、とはまだ言えそうになかった。
圭汰もそれを分かっているのだろう。
私の顔をチラッと見た後、少し目を伏せ、
「・・・まあ、何かあったら言えよ。担任として、対処するから」
と、言った。


