みんな、愛し方を忘れてる。



しかし、望未ちゃんはニコリともせず真顔で、

「そう?暑いし虫多いし、しんどいだけじゃん」

と、即答。

「あ・・・・。そっ、か」

そんなことを言われたら、もう返す言葉もなく、私の努力は一瞬で終わった。


私は望未ちゃんから視線を逸らし、周りの景色をぼんやりと見つめながら歩く。

「・・・私さ、やっぱ無理みたい」
「へっ?」

すると突然、今度は望未ちゃんが話し出した。
私は彼女の顔を見やる。

望未ちゃんは依然、まっすぐ前だけを見つめて、

「私、やっぱり、冬穂ちゃんのこと嫌いだな」

と、躊躇いのない口調で言い切った。


「え・・・・」