林間学校の一環として、各班それぞれ、昼食のカレーを作らなければならないからだ。
「俺、料理出来ないんだよ」
「カレーごときで、何言ってんだよ。てか、玉ねぎ切っただけだろうが」
「涙で玉ねぎが見えませんでした」
「それでも切れるわ、馬鹿野郎」
二人のやり取りに、本当に仲が良いんだな、と思って、私はくすっと笑う。
「ねえ、冬穂ちゃん。カレーのルーがないよ」
すると、隣にいる望未ちゃんに声を掛けられ、そちらを向くと、望未ちゃんは食材や調味料が置いてあるトレイの中を探っていた。
「ルーが?大変だね。もらいに行かないと」
「・・冬穂ちゃん、一緒にもらいに行ってくれる?」
「私も?」
自分の顔を指差して聞くと、望未ちゃんはコクリと頷いた。
「駄目?」


