みんな、愛し方を忘れてる。



先ほどまで疲れ切っていた灯が急に元気を取り戻して私の肩を叩いてくるから、何事だと思って前を向いた。

すると、もうすぐそこの所に、大きな広場が見えた。それは、目的地で。

通りで、灯が元気になったわけだ。

「着いたー!」
「灯、なんでそんな元気が残ってるんだよ」
「今湧いてきた!」
「ふふっ」

広場に着くなり、灯は飛び跳ねながら広場中を走り回る。
小日向くんはそんな灯を呆れているけれど、私は可愛らしく思って、小さく微笑んだ。

「おーい!集合!・・・こらっ、深沢!走り回るなっ」

学年主任が大声で灯を叱る。
灯はすぐに立ち止まって、すみません、と頭を下げた。

私と小日向くんは、顔を見合わせて笑う。