「はあい」
望未ちゃんは、そう面倒くさそうに返事をした後、やっと灯から離れてくれた。
「じゃあ、私、班名簿の紙もらってくるね♪行こっ、灯」
「一人で行け、河合」
望未ちゃんの誘いを、小日向くんが即座に突っ返す。
そんなに、望未ちゃんを灯に近づけたくないのか、と小日向くんの顔を見たが、正直に言うと、少し有り難く思った。
望未ちゃんは、一人は嫌だ、と不服そうに頬を膨らませたが、小日向くんも一緒にもらいに行くことにすると、渋々承諾してくれた。
「・・・ったく、小学生かよ」
二人が教壇に班名簿の紙をもらいに行った瞬間、灯がため息を吐いた。
私は呆れ笑いを浮かべる。
「どれだけ嫌いなのよ。望未ちゃん、とものこと大好きじゃん」
私のことは好きじゃなさそうだけど、と心の中で付け足す。


