全く知らなかった。
灯が私のために、そんなことをしていたなんて。
それなのに私は、寂しいとか切ないとか思って、何も気にせず圭汰と付き合っていた。
どこまで、自分勝手だったのだろう。
「そんなことがあったんだ・・・。じゃあ、その時にともは、私と岡本先生のことを知ったんだね。前遊んだ時にはもう、知ってたのか・・・」
私は目を少し伏せて、切なく笑う。
「いや、違うよ」
しかし、蒼人くんはそれをきっぱりと否定した。
「・・・違う?」
「うん。灯は、もっとずっと前から、二人のことを知ってた。そうだな・・・二人が、最初に別れた日から、かな」
「えっ、そんな前から・・・?じゃあ、私とともが付き合った頃には、もう・・・?」
「ああ。灯は、一年の時から宮咲さんのことが好きだった。だから、岡本と別れているのを見て、宮咲さんに告白しようと思ったんだ」


