みんな、愛し方を忘れてる。



だけど、と私は言葉を紡ぐ。

「二人が付き合ったって、噂が流れてたじゃん」
「うん。だってあの二人、付き合ってたし」
「っ・・・・。ほら、やっぱり」

私は、ぎゅっと拳に力を入れる。


それをちらっと横目で見た後、蒼人くんは、

「でも、一日で別れたよ。灯が、やっぱ付き合えないって言って。まあ、短すぎたし、別れた噂はあんま流れなかったけど」
「えっ・・・・」

平然とした顔で言い放った蒼人くんを、私は唖然とした表情で見つめる。


灯と望未ちゃんは、もう別れていた・・・?

そんなの急に言われても、驚いて、何も言えない。


「だから、宮咲さんが河合の言うことを聞く必要はないよ」
「で、でも・・・・私には、ともと仲良くしていい権利なんて、ないよ」

そう言って、私は俯く。