果たして私に、そんなことが出来るだろうか。
紙くずみたいに、ごみ箱に入れて焼いて、何もなかったような顔でいられるだろうか。
消去ボタンを押せば一瞬で消えるような感情だったら良いのだけど、あいにく、私の心にはそんなボタンは存在しない。
それでも、するんだ。
この感情は消せなくていい。
だけど、平気な顔をして、必死に恋心を隠すんだ。
今まで散々、色んな人を傷つけてきた。
だからこれくらい、当然の報いだと思うから。
辛いけれど、灯とは、もう二度と関わらない。
そう決めた私は、次の日から、以前よりも二十分ほど早く登校するようになった。
灯と下駄箱で鉢合わせするのを防ぐためだ。


