だから、打ち明けた時、それほど驚かなかったのか、と納得する。
「本当、本当。一年の頃から知ってた」
「ええっ！何それ、初耳なんだけど・・・」
「そりゃあまあ、言わなかったし」
くすくすと、楽しそうに笑う小日向くん。
開いた口が塞がらないとはこういうことなんだな、と思っていると、小日向くんがそんな私を見て小さく微笑み、その後、真剣な表情を作った。
「・・・だから、分かるよ。宮咲さん、ずっと苦しそうな顔してたから」
「・・・・。」
小日向くんの言葉に少し俯くと、くすっと、再び笑い声が聞こえて、私は顔を上げる。
「・・・でも、今はスッキリした顔してる」
そう言った小日向くんの笑顔が優しくて、ほんの少しときめいた。
そんな自分に、私は一瞬目を見開くが、すぐに笑顔を浮かべた。
