「私、岡本先生と・・・付き合ってたんだ」
「付き合ってた?」
小日向くんが首を傾げて聞き返す。
あまり動じない性格なのか、それとも気持ちを顔に出さないだけなのか、驚いた様子は見受けられなかった。
それが少々気にかかったが、私は話を続ける。
「うん・・・さっき、別れてきた」
「えっ、別れた?」
私と圭汰が付き合っていることを告白した時は全然だったのに、別れたということには少し驚いた小日向くんが、私にはやはり、ちょっと不思議だ。
「うん。このまま一緒にいても駄目だって、気づいたの」
「・・・・。」
「本当はね、前にも一度、付き合ったことがあるの。その後、ともと付き合って。だけど、やっぱり忘れられなくて。ともを捨ててまで、また一緒になったのに・・・最低、だよね」
ふっ、と自嘲気味に笑うが、すぐに顔から笑みが消え、私は少し俯いた。


