男と女として、恋人として、だ。
分かったんだ、やっと。
「・・・どうした、冬穂?遅かったな」
その日の放課後。
視聴覚室に入ると、窓際で空を見つめていた圭汰がこちらを向いた。
笑顔の圭汰とは違い、私は入り口で突っ立ったまま、自分の足元を見つめる。
「どうしたんだよ?こっち、来いよ」
圭汰の呼びかけに応えず、私はぎゅっと強く、拳に力を込めた。
言おう、ちゃんと。
自分でも、まさか、こんなにもあっさり終わりが来るとは、思っていなかった。
でも、別れると決めたから。
だから私は顔を上げて、しっかりと圭汰を見つめて、
「・・・圭汰。私と、別れてほしい」
そう言った。
心が、ズキッと痛んだ。


