だけど、思うんだよ。
それでもいい、って。
気持ちなんか伝えなくていい、って。
だって、宮咲さんも灯も、どっちのことも大切だから。
俺は、二人の笑顔を見ていたい。
俺があの日恋した、あの美しい笑顔を、宮咲さんには、ずっと忘れずに持っていてほしい。
その笑顔で、灯のことを照らしてほしいんだ。
俺が好きなのは、灯と宮咲さんの幸せな姿だから。
だから、戦わなくていい。諦めていい。
・・・もしも、もしも俺が自分の気持ちを隠し通すことで、二人が幸せでいられるなら。
それが、本望なんだ。
「はあ・・・・」
空が青くて、目にしみる。
俺の役目は、もう終わった。


