みんな、愛し方を忘れてる。



「・・・でも、灯と付き合ってからは宮咲さん、変わったよ。いつも楽しそうだった。一年間も同じクラスだったのに、それまで見たことがないくらい、幸せそうに笑ってた。灯の傍にいるだけで、それだけで、幸せなんだろうなって思った」
「蒼人・・・」
「灯も幸せそうだったし、本当にお似合いだと思ったよ。・・・例え、宮咲さんに気持ちがないまま始まった恋だとしても、ずっと岡本のことが忘れられなくても、宮咲さんはお前に、相当救われていたと思う」

だから、と、灯の顔を見て続ける。

「宮咲さんに必要なのは、灯、お前なんだよ」
「・・・・っ」


岡本なんかじゃない。
宮咲さんは、灯を愛している。

それは、少し離れた所から見れば、客観的に考えれば、すぐに分かることだった。