みんな、愛し方を忘れてる。



昼休みになって、食堂へ向かおうとしていた私は、圭汰に手招かれ、人気のない場所へと連れて来られた。


「・・どうしたの?」

何故いきなり呼び出されたのか分からず、圭汰の背中に問うが、圭汰はこちらを向かずに低い声で、

「深沢、新しい彼女が出来たらしいな」

と、話を切り出した。


「うん・・・そうらしいね」

圭汰が何を言いたいのか分からなかったが、私に話の意図を探るつもりはなかった。

それよりも、灯のことを考えて心がチクリと痛んだことに気が向き、俯き気味にそう返す。

すると、圭汰がやっと私の方を向いた。
圭汰の瞳が、何故か少し鋭かった。

「・・・悲しい?」
「えっ・・・?」

意味不明な質問に、私はパチクリと瞬きをする。