みんな、愛し方を忘れてる。



同じようで、けれど、以前とは違う圭汰との関係に、見えない距離があるように思えてしまって、じん、と響くような、小さな胸の痛みを感じた。

今日は、圭汰といるだけで色々考えてしまって、少し疲れたため、早めに話を切り上げることにした。



そうして、圭汰と別れた私は、校舎を出て、一人でトボトボと歩く。
校門までの距離がとても長く感じて、足が中々進まない。


「晃輝(こうき)、パスッ!」
「・・・よしっ、行くぞ!」
「ディフェンス、何してる!もっと走れ!」

ふと耳に入ってきた活気のある声に、私はグラウンドへ目を向けた。
そこには、サッカー部の練習している姿があった。

「・・・・っ」

やはり、癖というのは、中々直すことが出来ないものらしい。

私はすぐに、その中に混じってグラウンドを駆け回っている灯の姿を発見してしまった。

灯は必死に走って、ボールを追いかけている。
私は立ち止まって、それを見つめる。

そして、どこか懐かしい気持ちを抱き、私は、つい数ヶ月前のことを思い出していた。